元プロ野球選手、清原選手が覚醒剤所持で逮捕されたというニュースが世間を騒がせています。
清原選手は警察にマークされていること、また記者にも張られていたことを知りながら覚醒剤を注射してしまいました。
捕まったら何もかも失う。子供とも会えなくなるかも知れない。それが判っていても止められないそれが中毒というものなのでしょう。
数年前、吾妻ひでお著『アル中病棟:失踪日記2』という本を読みました。
覚醒剤とアル中という違いはあれ、中毒に溺れた人が立ち直るまでを描いた漫画です。
アルコール依存症専用の病棟に入院中の出来事が赤裸々に綴られているのですが、そこに登場する入院患者の廃人ぶりを読むと、人はこんなにも壊れてしまうのだと言う現実を知らされます。
これを読むと、中毒というものが、私達が考えているよりもずっと根が深いものであることが判ります。
著者の吾妻ひでお自身が失踪して、どうにもならない所まで追い詰められてようやく施設に入って中毒から抜け出す道を選ぶ。
そこまで落ちる前にナントカ出来ないのか・・・と思ってしまいますが、自分でコントロール出来ないからこそ中毒なのでしょう。
興味のある方はご一読をお勧めします。