「働かないアリ」が社会を救う

アリと言えば「アリとキリギリス」に代表されるように、働き者の象徴ですよね。
でも今朝新聞で読んだ記事によると、アリの集団の中には一定の割合(2~3割)の働かないアリが存在するのだそうだ。(http://www.yomiuri.co.jp/science/20160216-OYT1T50149.html)

驚くべきことに働かないアリを除いて働くアリだけにしても、同じ割合で働かないアリが出てくるらしい。
何故、アリの集団には働かないアリが生まれるのか、それがどうやらいざというときに働かせる為なのだという。

つまり社会全体の中での余力という事かな。働くアリが一生懸命に働いて疲れてしまったら、いままで働かなかったアリが変わりに働き始める。
もし最初から全てのアリが一生懸命働いてしまったら、疲れたアリが倒れた時に、代わりに働くアリがいなくなってしまう。それではそのアリの集団が滅びてしまう。
つまり働かないアリはサボっている訳ではなく出番を待って休んでいるということか。

これって、人間の社会だと違いますよね。

ニートや引きこもりは、働いている人たちが倒れても代わりに働く事は無い。

いや、人間の寿命はアリよりもずっと長いから、もしかすると人間社会でも同じなのかも知れない。
いま働いていないニートや引きこもりの人たちは、もしかすると人間社会の余力なのかも知れない。

本当に人間社会が危機的状況を迎えた時、彼らは倒れた人たちの代わりに立ち上がって働き始めるのだろうか。

世界が終末に向かいつつあるような今の世界で、彼らは出番を待っているのだろうか。

だとすれば、きっとその出番は来ない方がいいんだよね。

社会の維持に不可欠な「働かないアリ」の存在
北海道大学大学院能楽研究員准教授 長谷川英祐氏
http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000001082_all.html


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