マニュアル人間という言葉が流行った事があります。
マニュアル通りにしか仕事が出来ない、機転が利かない、応用が利かない、臨機応変という言葉を知らない(もちろん単語は知っている)
そういう人は仕事を以外でもマニュアルを求める傾向があると思います。
実は私の夫がそういうタイプの人間なんですが、とにかく何を始めるにもまず本を買ってくる(いわゆるハウツー本)
「Windows8入門」だの「iPhone入門」だの「ジャズの名演・名盤」、「モーツァルト百科大全」、「旨いアウトドア料理」、「とっておき撮影地ガイド」、「株はこうして買いなさい」等々
最近、定年後の生活の為にお金もうけの手段を模索しているようなんだけど、もちろんそれもマニュアル頼み。
「月10万円楽に稼げるネットせどり入門」、「ネットでらくらくAmazon個人輸入」、「ネットオークションで毎日が給料日」そして「はじめてのYahooオークション」(笑)
ヤフオクも経験した事が無いのにせどりが出来るわけないでしょう。
マニュアル人間の悪いところは、とにかくマニュアルが好きなところ。・・・というか、マニュアルが無ければ不安で何かを始める事が出来ないのかも知れない。
名探偵モンクに取扱説明書マニアが出てきた事がありますが、マニアなら別にいいんです。それを好きで集めているという自覚があるわけだから。
でもマニュアル人間の場合はそうじゃない。
困った事があればすぐに本屋に行ってマニュアルを購入、趣味を見つけたくなったらすぐに本屋に行ってマニュアルを購入、どこかへ旅行に行くと決まったら必ずガイドブックを購入。
(本が増えるばかりなので、最近はガイドブックは図書館で借りるようにさせています)
何をするにもまず本を買うっておかしいでしょう?
まず、自分が何をしたいか、自分が何を好きなのか、自分が必要としている知識がなんなのか、それが判ってから始めて本を買うべきじゃ無いんでしょうか?
私も、FX以外にもお金を稼ぐ手段はないかと思い、このブログを始めました。
私がその為に買った本は、『アフィリエイトがまるごと判る本』という雑誌一冊だけ。
私は、もともと趣味のホームページをやっていた事もあるし、会社のホームページの管理(作ってはいない)もしていたので、HTMLとかの知識もあったし、文章を書くことは苦ではないので、向いているかなと思って始めました。
ブログをやろうと思いついて、まず有料サーバーに登録。WordPressを使ってブログを作りました。
別にまだブログで儲かっているわけでもなく、儲かる保障もないけれど、実行に移さなければ、儲かる可能性はゼロののままの筈。
お金儲けが掛け算だとしたら、行動は足し算(引き算の事も)。
ゼロに幾ら掛けても答えはゼロのままだから、まずはプラスにしなきゃ始まらない。
でもマニュアル人間は悲しいかなそういう現実を知らない。
本のあおり文句は成功した場合の話ということが理解出来ない。
その本を読みさえすれば誰にでも(もちろん自分にも)出来ると(その時だけ)信じてしまう!
夫がFXをやりたいという言うので、私がやっていたFX MISSION ZERO®というサービスを教えてあげたが、それも結局止めてしまった。
思ったよりも儲からないからという理由で(どうやら月何万か儲かるつもりで始めたらしいが、10万円の元でで初心者がそんなに儲かるわけない)
マニュアル人間は、その本を読み終えたところである主の達成感を感じてしまう傾向があるようだ。
夫は片付けが苦手で、片付けに関する本も3冊くらい持っている(3冊本を読む間に片付けろと言いたい)
これに代表されるように、どんな事も、まず行動しなければ意味がない。
片付けの本を何万冊読んでも、部屋が片付く筈がないのは、子供でも理解出来る話。
だって何冊ものマニュアル本を読んだといっても、それはただの読書に過ぎないから。
夫は自己啓発本もたくさん持っているけれど、自分を変えたいなら、まず行動しなきゃ。啓発本に書かれている事を実践しなきゃ。
お金が欲しいなら、その前に世間に対して目と耳を研ぎ澄ませて、人の気持ちを理解する努力をしなきゃ。
金儲けというのは他人のニーズに応じる事で生まれる副産物のようなもの。
何の努力もしないで、楽して手に入る物なんて無いんだ・・・・って、マニュアル人間にはきっと一生理解出来ないかも。