飽食日本の大問題、食品廃棄について

今朝のあさイチで、食品廃棄について取り上げていました。

賞味期限消費期限、これは最近よく取り上げられているのでご存じの方も多いはず。

賞味期限この期限内に食べればおいしく召し上がって頂けますよという期限の事、消費期限はこの期限内に必ず食べてねという期限。もちろん守らなければいけないのは消費期限の方

賞味期限は、正直に言って過ぎていてもそんなに気にしていません(わが家では)。缶詰なんかは、缶が膨らんでいなければ大丈夫という、昔ながらの知恵によって、5年過ぎていても10年過ぎていてもおいしく頂いています。

今日の特集でビックリ(o・д・)したのが、賞味期限に関する慣例という事。

3分の1ルールというものが、小売り業界内に慣例として存在しているらしい。

3分の1ルールとはなんぞや??

食品流通業界の商慣習で、食品の製造日から賞味期限までを3分割し、「納入期限は、製造日から3分の1の時点まで」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とするもの。例えば賞味期限が6カ月である場合、2カ月以内の納品、4カ月以内の販売が暗黙の了解として求められる。

つまりその商品の賞味期限の期間が9ヶ月だとすると、小売店が商品を購入するのは最初の3ヶ月以内のものだけ、それを過ぎるとまだ充分に賞味期限は残っているにも関わらず、小売店は買ってくれないという事なのだ。

しかもその段階で廃棄処分されてしまう商品も多いという事。

おいおい、まだどっこも悪くないし、食べられる商品が捨てられちゃうっていう事???

正直に言って、今夜の夕飯をラタトゥイユにしようと決めた場合、ホールトマトの缶詰の賞味期限にあと3年余裕があろうと、1年余裕があろうと、3ヶ月余裕があろうと、作る側としてどうでもいいです。

その場に、ホールトマトの缶詰が有りさえすればOK!

 

3分の1ルールはこれだけじゃ無い。次の3分の1の期限があるらしいのだ。

それは、先ほどの賞味期限が9ヶ月の商品の場合、6ヶ月目に訪れる。

これは何かという、商品を買った小売店が在庫処分(店頭から撤去する)期間だというのだ。

つまり賞味期限では無く、販売期限を勝手に設けているといういう事。

この期間が過ぎてしまった商品は、お店によっては、ワゴンに乗せられて半額とかで売られることもあるけれど(うちの近所のスーパーではよくやってます)それならばそれで良いですよ。消費者としては!

でも、ここでもまた多くの商品が廃棄されてしまうと言うのだ。

食べられる商品をそんなに捨ててどうする日本!

 

もちろん、都内とかにはそういう賞味期限が近づいている商品を大量に仕入れて格安で売ってるお店もあります。

うちの近所の別のスーパーも一部の商品はそういう物が扱われています(ジャムとかすぐに消費されてしまうものは本当に助かります)

でも、都内はそういう需要もあるし、まとめて仕入れてまとめて売れるからそういう商売も成り立ちますが、地方はどうでしょう??やむなく捨てられてしまう商品も沢山あるのでは。

一方で食料が無くて困ってる人たちがいて、一方では、事務的に捨てられてしまう大量の食料がある。

矛盾してますよね。

コンビニとかのお弁当も以前に大量に処分される事が問題になっていました。

消費期限が表示されている商品は、消費期限が切れたらもう販売は出来ないので、仕方がないのかも知れません。

そういう無駄をなくそうと、消費期限はまだあるけれど、販売期限が来ているお弁当などの商品を回収して、貧困家庭やホームレスに配布するというNPO法人があるいう話も聞きました。

セカンドハーベスト・ジャパン

こういう尊い活動が、もっと広く全国に広まっていくと良いですね。

そして、変な商慣習も無くして、食べられるものは食べて消費する。そういう社会であったらいいなと思います。

この悪慣習とも言える3分の1ルールですが、

「納品期限」「販売期限」を過ぎた商品の多くは賞味期限前に廃棄されるため、菓子メーカーなどの団体は「期限に合理的根拠はなく、食品や資源のムダにつながる」と主張。12年9月、メーカーや卸、小売りの主要企業約40社が経済産業省の主導で発足させた「製・配・販連携協議会」は、このルールを緩和する方針を打ち出し、13年度をめどに具体策をまとめる予定。

現在、見直しの方向に向かっているらしいです。早く、ルールが現実に沿ったものに変わると良いですね。

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